令和元年度茨城県ポリファーマシー対策事業実施報告について

(令和2年5月26日掲載)

茨城県薬剤師会では,令和元年度,茨城県の委託を受けて,県内の医療・福祉関係団体,地域薬剤師会等の協力のもと,標記事業を実施いたしましたので,ご報告いたします。

事業実施概要

高齢で多剤服用している外来及び在宅患者について,当該患者の意向や,服薬アドヒアランス及び副作用の可能性等を検討したうえで,薬剤数を見直す等,より良い薬物療法の最適化(ポリファーマシー対策)を図るために,以下の事項を実施。
・県内モデル地域(地域薬剤師会単位)2地域を選定(古河薬剤師会,ひたちなか薬剤師会)
・モデル地域で協議会を設置し,ポリファーマシー対策を検討
・薬剤師に対するポリファーマシー意識醸成のための研修会の実施
・ポリファーマシー対策をテーマとした多職種連携研修会の実施
・患者向けの啓発リーフレットの作成と配布

県域での実施事項

@ ポリファーマシー対策検討会議の開催
構成:茨城県医師会,茨城県歯科医師会,茨城県薬剤師会,茨城県看護協会,茨城県病院薬剤師会,茨城県保健所長会,茨城県介護支援専門員協会,後期高齢者医療広域連合,茨城県消費者団体連絡会,茨城県

第1回ポリファーマシー対策検討会議
日時:令和元年9月4日(水)15時00分〜16時30分
場所:茨城県薬剤師会館
内容:モデル地域の選定, 啓発リーフレットの作成等

第2回ポリファーマシー対策検討会議
日時:令和2年3月5日(木)16時00分〜17時30分
場所:茨城県薬剤師会館
内容:モデル地域(ひたちなか薬剤師会,古河薬剤師会)からの実施報告等

A 県内全域を対象としたポリファーマシー意識醸成のための研修会
研修会名:薬剤師のためのポリファーマシー対策研修会
開催日:令和2年1月26日(日)13時30分〜17時00分
会 場:つくば国際会議場(つくば市竹園2-20-3)
参加者:72名(薬剤師)
主たる演題と演者:「ポリファーマシー対策に向けて〜必要な視点と考え方〜」
国立長寿医療研究センター薬剤部 溝神文博氏

B 患者向けのポリファーマシー啓発資材
作成部数:2万部
配布先:モデル地域の薬局,医療機関,歯科診療所,介護関係施設,保健所等
患者への説明用リーフレット:薬と上手につきあうために

古河薬剤師会による実施事項

@ 第1回モデル地域協議会
日時:令和元年11月7日(木)18時30分〜21時00分
場所:友愛記念病院 2階 ゆうあいホール
構成:地域の医療・福祉関係職種等
内容:古河地域におけるポリファーマシー対策について,友愛記念病院と薬剤師会における入退院時連携について

A 多職種連携研修会
日時:令和元年12月6日(金)19時10分〜20時45分
場所:友愛記念病院 2階 ゆうあいホール
参加者:62名(医師,歯科医師,薬剤師,看護師,介護支援専門員等)
主たる演題と演者:「ポリファーマシーとの向き合い方」
医療法人徳仁会中野病院 青島周一氏

B 第2回モデル地域協議会
日時:令和元年12月12日(木)18時30分〜20時30分
場所:友愛記念病院 2階 ゆうあいホール
内容:ポリファーマシー対策をテーマとした研修会の運営について

C 多職種連携研修会
日時:令和2年1月24日(金)19時00分〜21時00分
場所:友愛記念病院 2階 ゆうあいホール
参加者:83名(医師,歯科医師,薬剤師,看護師,介護支援専門員等)
主たる演題と演者: 「地域で考えるポリファーマシー〜多職種連携や相互理解の重要性〜」
国立病院機構栃木医療センター内科医長 ポリファーマシー外来 矢吹拓氏

D 第3回モデル地域協議会
日時:令和2年2月13日(木)18時30分〜20時00分
場所:友愛記念病院 2階 ゆうあいホール
内容:友愛記念病院と古河薬剤師会における入退院時連携についての検討報告
令和2年度診療報酬等改定のうち,医療機関と薬局との連携によるポリファーマシー対策に係る点数が新設される見込みであることも踏まえて,今後の古河地域での連携をさらに深めていくことが確認された。

ひたちなか薬剤師会による実施事項

@ 第1回モデル地域協議会
日時:令和元年11月15日(木)19時00分〜21時00分
場所:ホテルクリスタルパレス 3階 グリーンルーム
構成:地域の医療・福祉関係職種等
内容:以下の事項が確認された。
・現在,ひたちなか薬剤師会とひたちなか総合病院との間で取り組んでいる事業として,同意のあった患者の検査値を閲覧できる仕組み「ひたちなか健康ITネットワーク」の運用がなされており,本仕組みを利用して,今後,腎機能に係る検査値に注目をした取り組みを行い,ポリファーマシー対策の一環として処方医への情報提供に役立てる。
・ポリファーマシー対策事業の一環として,ひたちなか総合病院の残薬データの収集業務を行う。

A 多職種連携研修会
日時:令和2年1月17日(金)19時00分〜21時00分
場所:ワークプラザ勝田
参加者:73名(医師,歯科医師,薬剤師,看護師,介護支援専門員等)
主たる演題と演者: 「ふじえだCKDネットの3年間の成果とこれからのふじえだCKD-DKDネット」
藤枝薬剤師会CKD特別委員会 曾根庸介氏

B 第2回モデル地域協議会
日時:令和2年2月27日(木)19時00分〜
場所:ホテルクリスタルパレス
内容:茨城県ポリファーマシー対策事業に係るひたちなか薬剤師会の主な活動報告
薬局での,調剤時の注意喚起のための「シール」の利用や,「腎機能低下時に最も注意が必要な薬剤投与量一覧(日本腎臓病薬物療法学会)」の利用により,処方医への問合わせに活用していく旨の報告がなされた。その他,保険者(ひたちなか市)と連携し,ポリファーマシー対策に係る,今後の事業の展開について意見交換がなされた。

県内の保険薬局を対象としたアンケート

ポリファーマシー対策に係る県内の薬局薬剤師の意識醸成の程度を検証するため,事業実施前と事業実施後に県内の会員保険薬局を対象にアンケートを実施。

茨城県ポリファーマシー対策事業に係るアンケート集計結果