白癬治療薬のイトラコナゾール錠50「MEEK」から睡眠導入薬が検出された問題について

(掲載日 令和2年12月11日)

茨城県民の皆様へ

 

12月4日(金)に,小林化工株式会社が製造販売し,Meiji Seikaファルマ株式会社と共同で販売しているイトラコナゾール錠50「MEEK」から,異なる成分のリルマザホン塩酸塩水和物が検出され自主回収する報道がありました。イトラコナゾールは爪白癬等の治療に用いられる抗真菌薬であり,リルマザホン塩酸塩水和物は寝つきをよくするための睡眠導入薬で,全く異なる成分です。そのような成分が含まれているとは知らずに服用してしまった患者さんは,意識もうろう,転倒,記憶消失等の症状が出てしまい,大きな事件となりました。
Meiji Seikaファルマからの情報によれば,茨城県内において該当する製品は出荷されていましたが,患者さんの手元には届いていないため,健康被害は報告されていないと聞いており,とりあえず安堵しているところです。
医薬品はその特性から,日本においては医薬品医療機器等法により厳しく規制され,製造から流通・販売に至るまで,非常に厳格な管理がなされています。そのため,このような事件は頻繁に起こるようなことではありませんが,この事件は,国民の医薬品への信頼を失墜させる行為であり,許しがたいことと捉えています。本会としては,真相究明と今後の再発防止について,厳しい目で見守りたいと思っております。
薬局は,患者さんにお薬を手渡す最終段階ですので,医薬品の品質については,改めて細心の注意を払って投薬するよう,会員一同心がけていきたいと考えております。
また,医薬品は正しく使っても,思わぬ副作用が出てしまうことがあります。県民の皆様におかれましては,医薬品を服用した時は常に体調の変化にご注意いただき,心配なことがあれば,かかりつけ薬剤師・薬局に,気軽にご相談いただきたいと思います。

公益社団法人茨城県薬剤師会
会 長  横濱  明